新・赤裸々な反抗期
Am I selfish? Yes selfish!!!
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パンズ・ラビリンス
久々の映画紹介は、リサイクルショップで惹かれて買ってみた
「パンズ・ラビリンス」
のレビューです。
あらすじ
スペイン内戦で父親を亡くした少女オフェリア。彼女は妊娠中の母親と共に、母親の再婚相手であり独裁政権軍で大尉を務めるヴィダルに引き取られ、森の中にある軍の砦に移り住む。レジスタンス掃討を指揮する冷酷なヴィダルは、生まれくる自分の子だけを気にかけ、母親も大尉の意向ばかりをうかがうため、オフェリアは顧みられない。オフェリアの相手をするのは砦の家政婦であるメルセデスだが、彼女の弟はレジスタンス運動に身を投じており、メルセデスは大尉の目を盗んでこれに協力していた。砦での暮らしはオフェリアにとって重苦しいものとなっていき、彼女の心は現実から妖精やおとぎ話の世界へ引き込まれていく。
ある夜のこと、オフェリアの前に妖精が現れ、森の奥にある迷宮へ導く。そこには迷宮の番人パンが待っており、彼女を一目見るなり「あなたこそは地底の王国の姫君だ」と告げる。
- むかしむかし、地底の世界に病気も苦しみもない王国がありました。その国には美しい王女様がおりました。王女様はそよ風と日の光、そして青い空をいつも夢見ていました。ある日、王女様はお城をこっそり抜け出して人間の世界へ行きました。ところが明るい太陽の光を浴びたとたん、彼女は自分が誰なのか、どこから来たのかを忘れてしまったのです。地底の王国の王女様はその時から寒さや痛みや苦しみを感じるようになり、ついには死んでしまいました。姫を亡くした王様は悲しみましたが、いつか王女様の魂が戻ってくる事を知っていました。そしてその日をいつまでも、いつまでも待っているのでした。
パンから「この迷宮が地底の王国の入り口であり、姫君であると確かめるためには3つの試練を果たさねばならない」と伝えられたオフェリアは、過酷な現実と幻想の世界を行き来しながら、3つの試練に挑む。
私のライフワークである中古ショップでの中古DVD巡りで出会った作品。
今まで色々巡ってきたけど、見たことも聞いたことも無かった作品。
パッケージからは普通のファンタジー物にしか見えないが、キャッチコピーやあらすじの断片に見え隠れする
悲劇を予感させる言葉
に惹かれたのが購入したきっかけ。
主人公であるオフィリアが継父の元へ身重の身である母と共に向かうシーンから始まる。
正確にはとあるシーンの後にあらすじに書いてある、むかしむかし云々のナレーションが入りオフィリアが本を閉じる所からである。
継父は軍の大尉であり、独裁を絵に描いたような人物で今度生まれる自分の息子にしか興味が無い。
しかも国は内戦の真っ只中、目を背けたくなるよう過酷な現実の中オフィリアは迷い込んだ森の中でパンという番人に出会う。
パンの話ではオフィリアは昔々地上に出てきて死んでしまった地底の王女の生まれ変わりであり、地底の王国に行く為に3つの試練を果たさねばならないと言われるが・・・。
以下ネタバレ?の為、反転。
冒頭のとあるシーンとは、オフィリアが血を流して倒れているシーンでありキャッチコピーを見れば大体の察しがついたのだが・・・。
これは見る人の判断に委ねられるのだが、私が見た感想は
オフィリアが見た妖精、番人、試練、迷宮は全て妄想、空想の世界だったのではと。
辛い現実から逃れるため、本で見たお話「地底の王国」の王女の生まれ変わりと思い妄想の妖精や番人を生み出し現実から逃げようとしたのかと。
物語のラストは三つ目の試練の為に弟を連れて迷宮まで来たものの、継父に捕まり弟を奪われ撃たれてしまう。
混濁する意識の中で見たものは地底の王宮に立つ自分であり本当の父、母に出迎えられる幻?を見ながらオフィリアは息絶えてしまう。
パッケージやあらすじを見る限りでは「ネバーエンディングストーリー」のようなファンタジーを想像するが、実際の中身はとても重い。
現実世界もとても暗く陰気な描写で描かれており、スペイン映画ならではと言う感じ。
う~ん・・・この映画の評価はとても判断しにくい・・・。
見る人見る人によって評価がわかれるし、結末の解釈も変わるだろう。
確かに最後をハッピーエンドとして見ないと主人公が不憫で不憫で仕方ないとは思うけど・・・。
オススメ度:★★★☆☆
ファンタジー度:★☆☆☆☆
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COMMENT
手に目がある怪物
ごちそうに手を出すと動くんだよな
逆に言えば